仕事の肩書や、稼いできた金額だけが、人生の価値を決めるわけではないはずです。
自分らしく生きることをあきらめないこと。
それが、歳を重ねるほどに深い意味を帯びてくるように実感しています。
今日は、私自身のそんなお話。
お付き合いいただけたら嬉しいです。
置かれた場所でできることをする
とある人に、こんなふうに言われたことがあります。
「いろんな経験をされてきたんですね。強い人なんだと思います。」
その言葉を聞いて、少し戸惑いました。
自分では、強くあろうとしたわけでも、覚悟を決めていたわけでもないからです。
ただその時その時に与えられた状況の中で、できることを、なんとか、もがきながらやってきただけ。
そもそもが、履歴書に書けるようなことが何も無かったので、バイトから始めて、まるで「わらしべ長者」のように仕事を掴んでいきました。
それが20代。
30代になると、実家は、高齢者が4人もいたので、介護などで緊急事態発生し放題で、就職するには難しい。
で、起業しました。
ですから、経済的にも、安定とは無縁の年月を重ねています。
職業的キャリアだけを見れば、まったくの細切れの人生といえるかもしれません。
でも、歩んできた道を振り返ると、どの時間にもちゃんと意味があったと、今はしみじみ感じます。
当時を振り返ったときの気づきを、ポストに綴ってみました。
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「で、結局、肩書は何ですか?」
そんなまなざしを向けられ、「スペシャリストになれなかった“何でも屋”」と返したことがありました。その相手は、私の後輩。今では、その道で第一線を走っています。
「……強いですね」
そう言われて、少し驚きました。… pic.twitter.com/UhrupSbhRP— 山辺千賀子/やまべちかこ (@white7pearl) September 26, 2025
思い通りにならない人生も、ちゃんと意味がある
人生は、思いどおりにいかないことばかり。
多くの人が、そう感じていらっしゃるのではないでしょうか。
\Xからの引用/
うまくいかなかったことや失敗したことは、たくさんあります。
認知症などを抱えた5人の家族のこと。
シングルマザーとしてギリギリの生活。
県議の後添えとして、また継母として浴びせられた心ないバッシング――
本当は、何度も「もう終わりにしたい」と思ったことはありました。
でも、自分が動かなければ始まらない状況が、逆に私を支えてくれた。
そんなふうに、今では感じています。
スピリチュアルな言い方をすれば、どんな時間も“魂のカリキュラム”だったのかもしれません。
つらい出来事の裏には、いつも成長のきっかけがありました。
そう思うと、人生の不思議さに、改めて小さな感動を覚えます。
肩書では測れない「自分らしさ」
もちろん、素敵なライフスタイルや肩書に憧れた時期もありました。
けれど歳を重ねた今感じているのは、ちょっと違う視点です。
人生の充実感は、外からはかれるものではなく、「自分自身が日々の暮らしの中で、どんな思いで生きてきたか」、そこに宿るのだと。
自分をつくっているのは、特別な晴れの日ではなく、むしろ日常の中で積み重ねてきたものだと、今はそう感じています。
そのときどきに、自分ができること、するしかないことを、あがいて、あがいて、生きてきたのが、「私」なんだと思います。
満点だったことは、一度もないけど、なんとか逃げないでやってきた。
――満点どころか、赤点やマイナス点の日々が圧倒的に多いかもしれません。
嘆いたり、怒ったり、妬んだり、さげすんだり、うらんだり……。
そんな感情は、人にも自分にも向けてきました。
でも、それで十分だったのだと、今は静かに思います。
心理学では、こうした「自己受容」が幸福度を高めると言われています。
自分の歩んできた道を肯定すること。
自分の負の経験や感情から、逃げないこと。
それが、年齢を重ねるほどに自分への信頼とやすらぎにつながっていくのかもしれません。
結びに|咲く場所は、いつも自分の足もとにある
これまでの人生を振り返ってみると、もがきながらも積み重ねてきた時間こそが、自分を育ててくれたのだとわかります。
「置かれた場所で咲く」という言葉は、諦めや我慢ではなく、どんな環境にあっても、自分らしく生きる意味を見出し、自分をあきらめない姿勢のことなのかもしれません。
守りたい人がいたから、私は強くなれたのかもしれません。 そう思える今を、心からありがたく感じています。
きっと私は、家族のおかげ。
心通わせた、その時々の仲間のおかげ。
大好きな人がいてくれたから、今が、あります。
とはいえ、家族や、その時々の人間関係こそが、苦しみのもとであったことも事実でしょう。
でも、すべてが、人生を彩ってくれている。
暗く重いよどみも、その中に身を置くからこそ、光や温かさを探し求める気持ちになる。
今日もまた、そんなさまざまな時を重ねていきたいと願っています。
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