黒が重くなった日|好きな色が教えてくれたこと

好きな色は何ですか。

 

年齢とともに、

似合う色だけでなく、

落ち着く色も変わっていく気がします。

 

若い頃、よく着ていた黒。

 

最近、そういえば着ていないことに気がつきました。

 

「黒が重い」と感じるようになっているからです。

 

黒を着なくなった日|好きな色の変化に気づいて

若い頃の私は、黒をよく着ていました。

迷わず手に取る色でした。

 

きちんとして見えますし、

ビジネスモードにスイッチが切り替わる感じがあったからです。

 

黒は、私にとって「タガ」のようなものだったのだと思います。

木の樽を締める、あの金属の輪のように。

 

実家には、4人の高齢の家族がいて、

通院や入院など

いつも何かが起きていました。

そして、子どもも。

 

当時、私は、シングルマザー。

頑張って頑張って

ただ持ちこたえているような毎日でした。

 

本当は、泣き崩れていたかったけれど――。

 

「私がやらねば、誰がやる!」

その現実の中で、ただただ奮闘していました。

 

ですから黒は、

ばらばらに崩れ落ちそうな自分を、

きゅっと固めておいてくれる色だったのだと思います。

 

けれど最近、黒を着ると重いのです。

 

体ではなく、気持ちが。

少し窮屈に感じます。

どこか、息苦しさを感じるのです。

 

ある日、ふとクローゼットを見て、気づきました。

黒が、すっかり減っていました。

 

白やベージュ、そしてピンク|色彩心理と心のゆらぎ

あれから再婚し、

実家の四人の高齢者をはじめ、

夫の親もみな見送りました。

 

あの頃、病弱だった子どもも、

今では父親になっています。

 

振り返ると、

ずいぶん長い時間が流れていました。

 

気がつくと、白やベージュが増えていました。

 

白といっても、

アイボリー、クリーム、エクリュ。

 

呼び名が少しずつ違う、やわらかな白です。

 

ベージュも、明るいものばかり。

 

色彩心理では、

白は「リセット」や「可能性」。

 

ベージュは「安心」や「調和」を象徴すると言われています。

 

強く締めなくてもいい。

形を整えすぎなくてもいい。

 

そんな気分が、そのまま服の色に出ているのかもしれません。

 

そして、ピンク。

 

若い頃の私は、ピンクが苦手でした。

 

やわらかい気分を全開にしてしまうと、

頑張って生きている自分が壊れてしまいそうだったからです。

 

黒はタガになる。

ピンクは、タガを外す色。

そんなふうに感じていたのだと思います。

 

ピンクが壊れなくなった日|小さな気づき

今はどうかというと。

 

強くなった、というより。

 

弱いままでもいいと、

思えるようになりました。

 

……これって、結局、強くなったということなのかな。

 

ピンクはもう、

自分をゆるませて壊れそうになる色ではありません。

 

気持ちまで軽やかにしてくれる色です。

 

やわらかさを出しても、

崩れない自分になってきたのかもしれません。

 

……体重も。

 

好きな色が変わるのは、

似合うかどうかだけの問題ではなく。

 

自分の内側の力の入れ方が変わった証なのかもしれませんね。

 

皆さんは、いま、どんな色を選んでいますか。

 

その色は、

どんな気持ちを映しているのでしょう。

 

これからの季節、

もう少し、色を足してみようかなと思っています。

 

 

 

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